イベントのおしらせ
姜氏門・太極健身学舎2012年合宿
2012年上半期合宿のお知らせです。今回は一般の方のご参加も歓迎致します。
〔日程〕6/1(金)午後3時稽古開始〜3日(日)午後2時半頃解散
〔会場〕山梨県北杜市 北辰館(TEL0551-32-3791)
〔合宿のテーマ〕「後ろ足に沈む」
内功があってもそれを推進させて打ち出さなければ、武術としての躰術になりません。 武的躰術という面から考えるなら、後脚への沈み込みと、それで得られた力を拳面、脚尖などに集中させることは基本として出来ているべきです。 足から身体を通って手先まで、自分の身体がいかに遠く、距離を持つものなのか、実感できたらと思います。
いつにもましてマニアックですが、今回はこの内容を順勢功、太極拳、形意拳、八卦掌、秘宗拳などの型から解き明かして稽古して行きたいと思います。 全国に散らばっている有縁の方々のご参加をお待ちしております。何かを得られる合宿にしたいと思います。
〔会費〕門人2万6千円、学生の門人2万4千円、一般3万2千円
門人の方で中途参加・1日のみの参加、別宿泊をご希望の方はお申し出下さい。別途計算致します。
2日・3日の昼食は要予約、別途1食800円となります。(合宿所近辺の飲食店は、休業の可能性があります。また、近くにコンビニ等はありません。昼食が必要な方には、事前のご予約をお勧め致します。)
1日目の飲み会及び2日目の打ち上げでは、それぞれ飲み物代500円前後をご負担頂きます。ご了承下さい。
合宿所にお風呂はありますが、グリーンヒル八ヶ岳の温泉を利用する場合は、別途700円かかります。
〔交通〕 (1)新宿西口から高速バス「諏訪・岡谷線」に乗り、「長坂・高根」で下車。(所要時間約2時間半、往復料金4.100円。何名かで回数券を購入すると、もっと安くなります。)そこからタクシーで20分弱。
(2)中央本線長坂駅もしくは小淵沢駅で下車。(特急あずさが小淵沢駅で止まります。6枚組の回数券を利用しますと、1人往復7.700円になります。)そこからタクシーで約20分。
北杜タクシー TEL:0551-32-2055 (タクシーに御乗車の際、行先は「中丸の北辰館」か、「『翁(おきな)』の上の北辰館」、「ペンション時計館近くの北辰館」とお伝え下さい。)
〔お申し込み方法〕
・教室でお配りする申込用紙
・太極健身学舎事務局へのメールkenshingakusya☆yahoo.co.jp(☆を@に書き換えてご利用下さい。)電話:O8O58722966
〈申込締切〉
2012年5月27日21時です。 参加ご希望の方は、お早めにお申し込み下さい。ご協力お願い致します。
当会の理念や特色
私たちは、日本において、伝統的な中国内功武術「太極拳・秘宗拳・形意拳・八卦掌」を楽しみながら、体系的に稽古している会です。
中国武術には沢山の流派がありますが、そのなかでも、力を込めずに、身体を整えることにより、より高い身体性能を引き出すことを目的とした流派の総称を「内功武術」と呼びます。
悠久の歴史を誇る中国文明。その中でも一際、異彩を放つのが伝統の武術(功夫)といえます。人体の構造を窮めた先人が、代々研究を重ね伝えてきた、緻密で効果的な運動文化の精髄がそこには見られます。私たち姜氏門内功武術研究会では、先師 姜容樵(Jiang Rong Qiao ジャンロンチャオ)の伝えた心と技を、終焉の地 上海に於いて今日に伝える嫡伝継承者・鄒淑嫻(Zou Shu Xian ゾウスゥシェン)老師の入室徒児、伊与久誠博の指導で、楽しく、そして真剣に学んでいます。
会の目的
私たちの会は、民国時代の代表的名師 姜容樵(Jiang Rong Qiao ジャンロンチャオ)老師~鄒淑嫻(Zou Shu Xian ゾウスゥシェン)老師と伝えられた「天然之内功」を中心に、身体の仕組みや力の伝え方など、古から連綿と伝えられて来た「身体の知恵」を、研究・継承・普及してゆくことを目的とした活動をしています。伝統武術文化を楽しみ、理にかなった心と身体をつくり、生活を豊かに味わっています。
会の特色
私たちの会では、武術を体と用、即ち″体術″と″心法″とに分け、それらを補完させながら稽古を進めています。
″体術″はいわゆる「からだ使い」のことであり、動きの根本原理を指します。当門では手足の動き、身体の進退 (全動)は、全て体幹深部の(一動)より始まる、と考えています。この感覚を効果的に身につけるために、放松功、站樁(立禅)、順勢式などの基本訓練から入り、身体のセオリー(規矩)を身につけた後に、秘宗・形意・八卦・太極などの各拳法、武器術の内容に進みます。技の種類は膨大ですが、基本はどの技術も、同一の「理」で成り立っているのが当門の特徴だと言えます。この訓練は「天然之内功」を体得することを目標としています。
″心法″は、自分や大事な人の身を守る際に、どのような意識の持ち方で体を動かしたら安全か、相手を制圧する場合は、どのような手順が効果的か、という武術に於いて避けては通れない「戦略」「間合い」「呼吸」などの無形の要素を学びます。立禅をしたり、二人で組んで稽古したり、内功武術の「意味」を学ぶ重要な教程です。
身体を楽しむことを学ぶ
稽古が進むほどに、身体は無限の可能性を秘めており、それを掘り起こすのは、自らの精神(心意)であるということを実感することができます。当会の練習体系では、初歩から出来るだけ、自分の心身に備わった不思議な作用を実感し、興味を持ち、自ら訓練を積んでゆけるような指導を心掛けています。
盲目的に与えられたノルマを繰り返すうちに一握りの者だけが到達しうるというような、旧来の保守的な稽古法よりも、知的・体験的に納得した上での工夫こそが、時間的にも制限の多い、現代の私たちに相応しい上達法だと考え、採用しています。
生活哲学としての武術
昔ギリシアの哲人は、肌で天地を感じその運行の妙なる様を歎ずる心を持っていました。中国の先賢もまた、果てしない宇宙を仰ぎ、気息を通じることを以て人生の上善としたと言います。
一方、現代の私たちは、過熟した情報化により実感は薄れ、身心は観念に押し込められ、私たちの心身の「野性」は去勢による枯渇か、暴発か…というぎりぎりの選択を迫られるまでに追い詰められているように思えます。
今こそ、人間は自然に還る時節なのではないか、と切に思います。
私たちの中の言葉になる以前の野生に、天地の間に存在する順勢の法としての様式を与え、この場に居ながらにして内外の自然の息吹を自覚する―その優れた学びとして、内功武術は大きな可能性を秘めています。
心身ともに犠牲にしない―生活者の哲学として、身体の陰陽・進退を究めるということは、これまで以上に研究・活用される分野になると思います。
昇段・被評価により得られる充足感から、『知己』という満足感へ
教育の問題にも関わって来るのでしょうが、昨今は、他人から評価を受けないと満足を得られないように慣らされてしまっている方を多く見受けます。そのような意味で、段位や資格を持つことが、社会的にも自信につながるという心理は当然のことだと思います。しかし、考え方にもよりますが、これはあくまで一つの目安あり、それ以上の何物でもないことは、忘れてはならないことだと思います。段位を何段とってみても、評価されるというところから抜け出ていない場合は、さらなる評価を求めて行くしかありません。私たちの会では、学生、入門、入室の別はありますが、これは個々人が納得いく形で学びを続けてゆくためと、師伝の純粋性を保持するために、古くから採用されている体制であり、他律的な評価に根拠を置く、いわゆる段級制とは一線を画しています。
黙々と意味のある稽古を行い、時に同学と切磋し、自分の中に確固としたコンパス(規矩)を作り上げてゆく中で、自らが自らを、より健全に育てているという自覚を持てるならばそれはとても価値のあることだと思います。そんな自立した感性の一人一人の集うところ―これが私たちの目指す会の在り方です。
2009年3月
日本姜氏門内功武術研究会
代表師範 伊与久大吾(誠博)謹言







